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12月

あっという間に、年末を迎えてしまった。

昨年も同じようなことを言っていたように思う。

今年は、どんな一年だったのであろう。

厳しい一年だったことは間違いないが、

少しは明るさが見えてきた一年になれたようにも思う。

さて、話題の偽装に関する記事を紹介したい。

以下、日本経済新聞より

「これはまずいな……」。10月24日夕。阪急阪神ホールディングス社長の角和夫(64)はうめいた。見ていたのは動画サイトが中継する子会社、阪急阪神ホテルズの記者会見。社長(当時)の出崎弘(55)が「偽装でなく誤表示」と繰り返していたからだ。

 産地や製法が異なったメニューは、直営8ホテルのレストランなど23カ所で計47品目。7万人以上が食べた。「とにかく事実を述べて謝罪しなければならないのに」。その後の事態は角の予想を超えて展開する。

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 出崎は40代で宝塚歌劇団や阪急電鉄の役員を務めた、グループのエース級の人材。会見では退任の意思はないと述べたが、26日には角の部屋で辞めたいと申し出た。この段階では角は「再調査の内容を公表すると約束しただろう」とこれを白紙に戻している。

 だが27日夜、出崎は報道陣に「利用客に偽装と受け止められても仕方がない」と漏らし、一部メディアに翌28日朝、「『偽装』認める」と報じられた。これを見て再び辞意を伝えてきた出崎を、今度は角も止められなかった。同日夜、うなだれて退任の会見に臨む出崎の姿があった。

 最初に虚偽表示を公表した22日から1週間。ドタバタ劇から浮かび上がるのは、消費者感覚との「ずれ」だ。5、6月に東京ディズニーリゾートのホテルなどが同様の虚偽表示を公表。このときは大きな問題にならなかったこともあり、阪急阪神ホテルズはたかをくくっていたフシがある。

 「自主的に発見できたのが不幸中の幸い」「ほかのホテルは自分のところはないって自信持って言ってますか?」。出崎は公表後しばらくは余裕すらみせていた。しかし1週間で数千件のクレームが押し寄せ、返金を求める客も1万人超。披露宴もキャンセルが相次ぐといった消費者のアレルギー反応に直面した。

 正しかったのは「どこでもやっている」という認識。虚偽表示を公表したホテルは全国で180施設強を数えた。百貨店も、業界団体の調査では約6割の132店で虚偽表示があった。

 表面化すればブランドイメージを確実に損なう行為になぜ企業は手を染めるのか。

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 「原価を『守る』ために安い食材を使った」。JALホテルズ系都市ホテルの中華料理店料理長は社内調査でこう釈明した。メニューには「アワビ」とあったが、使ったのはチリ産のロコ貝。かつては「チリアワビ」の名で呼ばれていたが、仕入れ値はアワビの半分。本物を使えば会社が決めた原価を超えてしまう。料理長やマネジャーらが相談して決めた。

 「これ、使ってみましょうよ」。3年ほど前、都内のホテルの購買担当者に、加工肉卸の営業マンが牛脂注入肉を持ってきた。豪州産牛を使った4000円のディナーバイキングは「肉が硬い」と不評。購買担当者は料理長や支配人に「値上げして和牛を」と訴えたが「そんな環境ではない」と却下された。牛脂注入肉に切り替えると顧客の評判は改善した。メニューに「加工肉」の表示はつけなかった。

 「都心ホテルは競争が厳しい。会社が求める原価率はこの10年でどんどん下がった」。最近まで有名ホテルの総料理長を務めた男性は話す。別のホテルの購買部門の担当者は「働き続けるためには原価率を0.1ポイントでも下げるしかない」。花形は接客や営業。裏方の購買はコスト削減が評価につながる。社内外の競争に勝つために仕入れや調理現場に生まれる「ウソ」。それが消費者を裏切ることに気付かない。

 牛肉、ウナギ、銘菓……。この10年余り、各地で賞味期限や産地の偽装は繰り返されてきた。だが教訓は生かされない。「日本人の食材や産地のブランド信仰が偽装の温床となっている」。流通大手のトップはみる。

 代表的な例が主食のコメ。「やっぱり減ってない」。魚沼産コシヒカリなどブランド米を抱える新潟県の担当者は「偽装米」を見破る戦いを続ける。2009年からDNA調査を始めたが、今年も首都圏や関西のスーパーなどが扱った50品目のうち、約3割は県産以外のコメが混入している可能性があると判明した。

   ◇   

 ブランドを信仰しつつも割安感を求める消費者と、利益確保の圧力に負けてつけ込む企業の現場。縮む日本の食市場がいびつな関係をつくったのか。ドミノ倒しのように広がる食材偽装。まだ終わりは見えない。(敬称略)

これを読んで普通の消費者であれば、

なぜこんなことをしたのか理解に苦しむ所だろう。

記事の中にもあるが、

購買担当者と調理現場とのせめぎ合いが見て取れる。

結果的に、利益の確保を優先してしまうという現場の力に負けてしまう。

ではなぜ、こういう心理状況に追い込まれてしまったのだろうか。

そこがこの問題の本質なのではないだろうか。

実際、この手の問題は消費者サイドからは発覚しにくい。

おそらくは内部告発によるものだろう。

しかし結果は、どのようなことを引き起こしたのだろうか。

大きな社会現象となり、メディアはここぞとばかりに企業を叩いた。

行き過ぎた結果をもたらしてしまったのではないか。

この影響は計り知れないものになったのではないだろうか。

偽装は、100%悪いことは明らかだ。

だが、ここまで社会的に追い込まれるものだったのだろうか。

この問題は根深い。

私達は、どうだろうか。

材質を誤魔化すことができるだろうか。

鉄と一言で言っても、

SSや炭素鋼、SCM、鋼などなど一見しただけではわからないものが多い。

削ればわかるのだが、

それでも、SUS303とSUS304の違いなどは、大量に切削してようやく分かるもの。

私達は、工業製品を取り扱っているのだから、

間違いがあってはならない。

それは、意味があっての選択された材質だからである。

どちらかと言えば、間違わないようなしくみをしっかりと構築することが

なによりも優先させなければならないということを

認識するようにお願いしたい。


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