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日本から海外へ

日本で拠点閉鎖に追い込まれた中小企業がタイで復活している。ITOタイランドはタイ国内生産向け小型トラックのトランスミッション部品の5割超を生産。5月にはタイの証券取引市場(SET)2部に上場する企業も登場した。価格や納期など取引先の厳しい要求に応える日本の「底力」が、タイで育ちつつある熟練技術と結びつき、同国の産業を支えている。

 バンコクから車で1時間の場所にあるITOタイランドの本社工場では金属切削機や研磨機十数台がフル稼働していた。「どうしたらこの価格で作れるか」。ITOを訪ねる日系の自動車や農機メーカーの担当者は思わずこう漏らす。

 エンジンの動力をトラックなどの推進力に変えるトランスミッションの部品は、力のロスをなくすために複雑な形になっている。同社は、この部品を日本で生産するより2~3割安価で提供する。

◆中古の工作機械で安く 工場に入ると理由がわかる。並ぶのは使い古した工作機械ばかり。中古品を安く調達。自らメンテナンスして長く使い設備投資を抑える。同社が今使用する設備の9割以上が中古品だ。メンテナンスを担当する技術者は30人。加工する部品を固定する治具やかなづちも手作りだ。

 伊藤大助社長(43)は「お金もなく、技術力もないなかで、できることを一生懸命工夫した」と振り返る。タイ進出は20年前。父親が創業した大阪の工場は一時社員200人が働く中堅企業に育っていたが、その後、事業は縮小。父親の引退にあわせて10年以上前に日本の工場をたたんだ。

 その頃には日本から人材を受け入れる必要がないほどの技術力が育っていた。進出時に大阪から持ち込んだ機械を自在に使いこなすだけでなく、故障につながるわずかな変調を見つけ出す人材が次々と現れていた。

◆現地の技術者徹底教育 SET2部市場に上場したのは、自動車向けアルミニウム・亜鉛ダイカスト部品の三興ダイカスティング・タイランドだ。進出から約18年。「新たな一歩だ」と勝本正美社長(64)は意気込む。新規株式公開(IPO)で調達した約6千万バーツ(約1億8千万円)は工場の拡張などに投資する計画だ。

 実は三興の日本の親会社は2002年に民事再生手続きを申請。後に破綻している。投資ファンドが入り再生を試みたが失敗。「もうタイしかなくなった」。背水の陣で臨んだ勝本社長は鋳造技術や金型の内製技術を全て移管し現地の技術者に徹底的に教え込んだ。顧客との営業もタイ人の副社長に任せたところ業績が右肩上がりとなった。

 発電所や工場などの大型電気制御盤製造のタイ愛知電機。「2日後までにカスタム品を作ってくれないか」。今井勇夫社長(68)には顧客からこんな要望が舞いこむ。

 「仕事はほとんど断らない」(今井社長)。同社の競争力は徹底した一貫生産だ。電気制御盤は鉄の箱のなかに電気部品やスイッチを配線した製品。部品点数は数百に及ぶ。同社は鉄板を曲げる板金加工からさび対策の薬品処理、電装まで全て社内でつくり顧客の要望に応える。

 タイ愛知電機は元の親会社、愛知電機製作所が03年に倒産。当時社長として出向していた今井氏がタイ法人にMBO(経営陣が参加する買収)を実施した。

 日本の親会社が消えた日系企業のタイでの躍進は、空洞化が進む日本の製造業の厳しい現実を映し出す。国内にとどまっていたら、雇用だけでなく技術さえも消えてしまう。

 三興の勝本社長は「日本人なので日本に拠点がなくなることに寂しさはあるが、仕事のある海外で体制を築くことは自然な流れだ」と指摘する。海外に活路を見いだす中小企業の取り組みは、日本のものづくりが、少なくとも海外で育つ可能性を開きつつある。(日本経済新聞より抜粋)


この現実から目を背ける訳にはいかない。

今後数年間にかけて、円は大きな流れでは円安に動くだろう。

為替という問題は、今後もあるがそれ以外に根本的な理由がありそうだ。

現在TPP交渉が行われている。

将来は、関税がなくなっていく方向にある。

ということは、ガチの勝負が今後展開されるということになる。

どことか?もちろん、人件費の安い外国とである。

フラット化する世界では、人件費の高い日本は不利な環境下で

戦いを強いられる。

そうであるならば、有利な環境下に行けばいい。

そう発想するのは、自然な流れだ。

でも、土民である日本人はその感覚を持ち得ない。

ならば、ここで頑張っていく以外にない。

知恵を使うしかないのだ。知恵を出すしかないのだ。

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香港貿易港

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