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構造転換

日本の代表的な輸出産業である自動車、鉄鋼、電機が構造転換を迫られている。2011年の輸出が7.8%減だった自動車は今後、部品輸入を増やす。鉄鋼では大手が高炉の海外展開を検討。AV(音響・映像)機器の貿易赤字が前年の2倍に膨らんだ電機各社は国内生産を一段と縮小する。貿易で利益を得られているかどうかを示す11年の日本の交易条件は1960年以降で過去最低の水準で、貿易収支は31年ぶりに赤字だった。各社の生き残りに向けた構造改革により、中長期でも貿易黒字の確保が困難になる可能性がある。

自動車輸出の減少が貿易赤字の一因に(神奈川県横須賀市)
 11年の完成車輸出は446万台で2年ぶりのマイナス。ピークの約672万台(08年)から3割減少した。東日本大震災で国内生産が滞った影響もあるが、海外生産の拡大など構造的な要因もあり12年も輸出の大幅な回復は期待しにくい。

 完成車や部品の輸入は拡大する。日産自動車はタイ製の量販車「マーチ」を10年7月から発売。同社の11年の輸入は5万台を超えた。三菱自動車も年内にタイで小型車「ミラージュ」をつくり日本に輸出する予定だ。

 韓国貿易協会統計によると昨年の韓国から日本への自動車部品輸出は約7.5億ドルで前年比で約22%増えた。シートベルト、ブレーキ部品、ギアボックスなどの輸入が急増している。

 トヨタ自動車は昨年12月にソウルで現代自動車傘下の部品メーカーなど42社と商談会を開催。日産車体は新型商用車で内装材やミラーなど韓国製の部品を2割(金額ベース)採用する。部品・完成車輸入は今後も増えるため、自動車が稼ぐ貿易黒字は中長期で減少に向かう見通しだ。

 日本鉄鋼連盟が1日発表した11年の鉄鋼輸出量は前年比5.0%減の4124万トン。2年ぶりに前年を割り込んだ。一方で輸入量は同15.2%増の830万1千トンとなり2年連続で増加した。

 日本の鉄鋼会社はリーマン・ショック後、内需低迷を補うために輸出に力を入れてきた。しかしここ数年で韓国、中国の鉄鋼大手が相次ぎ設備を増強。増産分がアジア市場に出回り、円高の逆風もあって日本の輸出競争力は低下している。中韓勢の一部は日本工業規格(JIS)を取得し日本に輸出攻勢をかけている。

 日本の鉄鋼各社は競争力を高めるため、海外に高炉からの一貫製鉄所を建てるなど、抜本的な構造改革を検討している。

 電機では輸出をけん引してきた薄型テレビやデジタルカメラの海外への生産移管が進み、11年のAV機器の貿易赤字は前年の2倍の約2000億円になった。AV機器は91年には3兆1000億円の貿易黒字を稼いだが、韓国勢などに海外市場を奪われた。電機大手は薄型テレビの国内生産を縮小するなどリストラを急いでいる。

 製造業に戦略転換を迫る要因の一つが貿易環境の悪化だ。日銀の輸出入物価指数を基に算出した11年の日本の交易条件は72.2(05年=100、円ベース)と、原油価格の高騰で大きく落ち込んだ08年の74.4を下回った。

 円高や税負担など「6重苦」とされる国内での事業環境の厳しさと貿易環境の悪化が続けば日本企業は収益率重視の戦略に転換するため、国内生産の縮小が続くことになる。

今朝の日経新聞の企業面である。

一昨日から企業の第3四半期の決算が発表になっている。

軒並みに、赤字や事業縮小、人員削減の言葉が羅列されている。

「鉄は国家なり。」

重厚長大産業であり、国家の基盤となってきた鉄鋼を初めとする

基幹産業のあり方に激震が走っている。

何年も前から言われていたことで、解っているはずなのだが、

実際に直面して初めて、気付かされる。

未来は刻一刻と変化し続けているのだ。

関係ないなどと思ってはいけない。

世界はつながっているし、日本国だけで経済が回るほどに、

経済は縮小していない。

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