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海外シフト加速

円高や大手企業の海外シフトを背景に中小企業が海外進出を加速する。浜松市など産業集積地の中小企業が相次ぎ新興国に「集団進出」し、単独での進出も急増している。これまで地元企業の流出阻止に懸命だった自治体も国内拠点の存続を条件に中小の海外進出を後押しし始めた。政府も日本政策金融公庫の融資制度拡大などで支援する。電機、自動車などの大手に続き、中小も海外で稼ぐ力を高める。
集団進出は1社では資金やノウハウに限りがあるため、複数の企業が協力し合うのが狙い。浜松市の中小10社は20日、東南アジア進出を目指す事業協同組合を設立した。自動車部品や繊維、建設など幅広い業種が参加。インドネシアなどで情報を集め、工業団地への共同進出を検討する。協組で土地を買って分割利用する案もある。
日本経済新聞 1面より

今朝の日経新聞の1面にこの記事があった。

円高が続いていることへの警鐘なのだろうか。

これは単なる円高だけの問題ではないことは、

読者諸兄ならば容易に想像できるだろう。

グローバリゼーションと言えばかっこよく聞こえるが、

世界がフラット化してきていることの査証である。

富の分配がなされてきているということだ。

本日、世界の人口は70億人に達するそうだ。

数年前までは、50億と言っていた記憶がある。

それがあっという間に、60億を過ぎ、70億人に達した。

その大半をアジアが占めるという。

確実に豊かになってきているアジア圏。

その巨大なマーケットに向けて我々中小企業も挑戦しなければならない。

製造業の基本は、現地生産だ。

消費地の近くで生産するのが効率が良いからである。

だからこの流れは変わらない。

今までは、力のある大手企業であったが、

これからは、中小企業もそこへ向かうと言うことだ。

製造業が海外へシフトしていくと言うことは、

付加価値を生み出す源泉が国内からなくなっていくということである。

金融で食べていけるという幻想を抱いてはいけない。

それは今のヨーロッパを見ていればわかる。

限界が近づいている。

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