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中国経済

リーマン・ショックからの回復過程で中国の果たした役割は大きい。いち早く巨額の財政刺激策を発動し、世界経済を支えた。これによって中国は、長年切望していた国際的威信を取り戻した。再び世界経済に暗雲が漂い始めるなか、中国は再びアンカーの役割を果たせるのだろうか。 中国経済の動静は理解しにくい。政策決定の仕組み、企業や国民の反応の仕方などがよくわからないのだ。

今朝の日経新聞 マーケット総合欄 大機小機の一説である。

題目は、「中国経済はアンカーになれるか」である。

アンカー=錨 のことだ。

船舶が漂流しないためのものである。

私としては、アンカーボルトのほうが馴染み深いが・・・・。

つづきはこうである。

しかし最近、これらのベールをはがしてくれる良書が相次いで出版されている。中でも欧米の研究者の時間をかけ丹念に収集した資料に基づく分析が示唆に富む。

 とりわけ参考になるのは、共産党の権力が政府、軍、司法、メディアはもちろん、依然として中国経済の中核である国有企業のすみずみにまで浸透している構図がいささかも揺らいでいないという分析である(リチャード・マグレガー「中国共産党」)。

 上海に行く機会が多いが、目を見張るばかりの摩天楼の林立と人々の活気に圧倒される。まさに「疾走する中国経済」の象徴といってよい。だが域内総生産額の8割は、稼ぐことを要求されている国有企業によるものだという。上海の繁栄は、完全に党の支配下にあるというわけである。

 その党は、党の権力維持と国威発揚を最大の目標としている。その党の正統性を支えているのが経済の好調である。国際的威信を保つためにも党はあらゆる手段を使って現在の成長を維持しようとするだろう。

 当面、インフレへの対応が大きな課題となっている。中国経済は1980年代末に2けたのインフレを経験したことがある。当時の党総書記だった趙紫陽は、市場価格導入のための価格制度改革を急ぎ過ぎたのが失敗だったと回想している(バオ・プーなど編「趙紫陽 極秘回想録」)。人々が預金金利以上に物価が上がるとみて預金を引き出しパニック的な換物行動に走ったことが物価急騰を招いたという。

 インフレは預金金利引き上げと物価統制の復活で収束した。インフレ率が預金金利を上回っている点は現在も同様だ。成長率にもややかげりが見えている。しかし、党にとって有害だとみれば党はなんでもできる力を備えている、とみてよいのではないか。財政資金も外貨準備も豊富なのだ。

以上である。

これだけの大国となった今、私たちの常識も通用しないわけであるから、

この国の行方がどうなるかは正直わからない。

だが、日本政府よりもよほど判断も行動も早い。

まずは、やってみて、だめなら修正すればよい。

そういうところがスピード感を感じる。

まぁ、ダメな場合の隠蔽の仕方が乱暴なので、

そちらばかりが目立つが、

もう、民衆の目はごまかされないところまで、

成熟してきている。

今後どの辺でバランスを取っていくのか。

そこがアンカーになれるかどうかなのだろう。

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ちなみに、アンカーボルトはこれ。

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