熱可塑性エラストマー
エラストマー、聞きなれない言葉ですが、
簡単に言えば、ゴムです。
通常ゴムというと輪ゴムだとか消しゴムなどを
イメージしますが、輪ゴムのように延びたり、
消しゴムのように文字を消したりはできません。
そうそう、キンケシをイメージしていただければよいです。
さて当社では、熱可塑性のエラストマーを使ってこんなものを作っております。
この黄色いものがそうです。
長さは、長いほうが200ミリ、短いほうが90ミリです。
さて、何に使うのでしょうか。
この部品がセットされた状態がこちらです。
枠の中に、たくさん並んでおります。
こんな風に使われるのかと思ってみていると、
コンクリートを入れ始めました。
大きなたい焼きみたいなイメージです。
そして、固まったものが
こんな感じに仕上がっておりました。
コンクリートの色が違うのは、まだ乾燥しきっていないものが
黒っぽくて、乾燥しているのが白っぽくみえるものです。
どこにつかわれるのかというと、
交差点などの歩行者が車道を横断するところの
車道と歩道の境に乗り入れるときにこのブロックを設置しておくと、
滑り止めの効果を発揮するというものです。
とくに車椅子やシルバーカーなどが乗り入れをする場合に、
かなりの威力をはっきするということです。
バリアフリーって、こういうところに気を使っているのですね。
私たち健常者では気がつきませんが、
高齢化社会になればなるほど、こういうところに配慮した
まちづくりが必要になってくるのだなぁと考える機会をいただいたと思っております。
当社にお話があったときは、
市販のゴムを使っていたのであるがいろいろと不具合があり、
改善提案を含めて提案をということでしたので、
ゴム製品メーカー(日本青年会議所鉄鋼機械工業部会会員)にも
相談させていただいたりしました。
なかなか仕様が決まらずに難航しておりましたが、
最終的には、射出成形での採用となりました。
バリアフリーというテーマでの商品において、
エラストマーは面白いですね。
今後も、イメージがひろがりそうです。
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