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どうなる日本の技術力

金型2社、政府主導で統合
2・3位、支援機構が出資 「ものづくりの基礎」守る

今朝の日経新聞の一面だ。

金型という言葉を耳にしたことはあるかと思うが、

自動車部品や電気部品、その他もろもろの工業製品を

作り出すために必要な道具だと思っていただければいい。

この金型は、技術的に非常に高いレベルのものが要求されている。

それを支えてきたのが日本の金型職人と呼ばれる人たちである。

すり合わせと呼ばれる作業で、ミクロン単位のオーダーで

金型を仕上げていく様は、簡単にまねできるものではない。

彼らはどこをどうすれば、こうなるということを、

体感的に持っている。勝手に手が動くとでも表現できよう。

これは金型職人だけにあらず、一流と呼ばれる人たちには、

必ずあるものだ。

その人たちの長年の経験から来るものである。

それが海外へ流出していくことへの懸念からなのか、

今回の統合劇があったということだ。

では、今回の統合によって技術の流出は防げるのであろうか。

まず無理である。

多くの職人と呼ばれる人たちは、

その技術を何十年とかかって体得してきている。

現在はどうなっているのか。

その部分というものは確実に存在しているが、

範囲が狭くなってきているということである。

工作機械ひとつとってみても、

制御技術の高度化によって、ミクロン単位での加工が可能になっている。

それはそれで、求められる技能はある。

要するに求められている技術が変化してきているということだ。

パソコンの登場によって、

ホワイトカラーの生産性は飛躍的に向上した。

その結果、人が余ることになった。

経理ひとつとっても、昔はそろばんをはじいて、

なんども数字合わせをしていたのが、そろばんが電卓になり、

パソコンになり、会計ソフトを使えば、

日次で決算も可能になっている。

たくさんあったセクションもパソコン1台に取って代わられる。

同じように、職人の感性に頼っていた部分が、

数値制御の置き換えられてきている。

こうなってくると、技術が流出していくこと自体が、

容易なことになってくるのだ。

そうして、かなりの部分で金型は海外でも高度なものが

できるようになっている。

国内には、1万社ほどの金型メーカーが存在している。

そのほとんどは、中小零細企業だ。

数人で金型を作っているところばかりだ。

工作機械も、最新の設備がずらっとそろっているというわけではない。

そこから仕事そのものが、海外へ移転してしまっている。

ジリ貧なのだ。

そして外資は、会社ごとその人材を買いあさる。

この流れは、とめられない。

ものづくり企業は、どうすればいいのであろうか。

生き残るためには、自社の商品を作り出す以外に道はない。

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