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なぜ、働くのだろうか(その2)

つづきだが、

仕事のやりがいとは、どうすれば見つかるのか。

そういう疑問に陥るかもしれない。

したい仕事と与えられた仕事が、

必ずしも、マッチングされることは少ない。

だが、どんな仕事にもやりがいを見出すことはできる。

その人次第なのだ。

以下に、エピソードを紹介する。

 「今の仕事は、必ずしも自分が望んだ仕事ではない」と思っている人は珍しくないのではないか。

 売り手市場の時代に、欧米にならって職種別採用がはやったことがあるが、大多数の日本企業では現在でも、新人は配属発表までどんな仕事に就くかわからない。人々が喜ぶ自動車を作りたいと志をもって自動車メーカーに就職しても、自動車の仕事に就けないことがある。そんな時、人はどうやって仕事のやりがいを見出せばいいのだろうか。

 トヨタ自動車の前社長(現副会長)・渡辺捷昭さんの入社時の配属先は、人事部厚生課・給食係だったそうだ。当時伸び盛りの同社は、大量の大卒事務職を採用して配属先がなくなり、人事部のリザーブ要員とされてしまったのだ。

 仕事は、独身寮や社員食堂で作って出す食事や料理・給仕する人を管理すること。当初は「毎日やることがないままに過ごしていた」そうだ。大卒で天下のトヨタに入社したら、だれもが自動車に関わる大きな仕事ができると疑わなかっただろう。何のために採用されたのか、自分は必要とされていないのだと思い、腐っていてもおかしくない。

 いつまでも何もしないわけにもいかない。そう思った渡辺さんは現場に足繁く通ってみた。じっと見ていると、社員食堂にはたくさんのムリ、ムダ、ムラがあることに気がついた。そこから渡辺さんのトヨタ流カイゼン活動が始まった。

 たとえばご飯を一つひとつ弁当箱に詰める作業をなくして、おひつから本人が自由によそえるようにした。単純な話だが、詰める作業がなくなり、ご飯のムダもなくなった。食べる側にとってもストレスがない。他にも思いついたことを次々と実行に移し、社員食堂に経営管理手法まで導入していった。

 そうした活動が当時始まったばかりのTQC(全社的品質管理)運動のメンバーの目に留まり、渡辺さんは若くしてチームに抜擢された。「社員食堂が私の原点です」と渡辺さんは述懐している。

『トヨタの上司は現場で何を伝えているか』

(PHP新書、若松義人著)より

「仕事は選べなくても、仕事のやり方は選べる」。

どんな仕事に出会っても、

姿勢や気持ち次第で、仕事を楽しむことはできるはずだ。

単純作業であっても、工夫して楽しむことで明日につながっていく。

そうした取り組みが顧客に喜ばれると、

やがて目の前の仕事はやりがいとなり、

生きがいともなっていくと思う。

私は、会社説明会でよく話すことがある。

松下電器(Panasonic)に、

扇風機や洗濯機が大好きで入社する人はいない。

だけども、その仕事について一生懸命に取組むと、

扇風機が誰よりも好きになるのだ。

逆に一生懸命になれなければ、

それは、退屈なものになってしまい、

仕事も充実できないのだ。(つづく)

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