対価
───人は、
何かの犠牲無しに、
何も得ることは出来ない。
何かを得る為には
同等の代価が必要になる。
それが、錬金術における
等価交換の原則だ。
その頃ボクらは
それが世界の真実だと
信じていた───
鋼の錬金術師というアニメの
冒頭のナレーションである。
錬金術という
人間の欲望を満たすための技術を
題材にしているのである。
実際に錬金術は、
鉛や鉄を金に変えようとした
おろかな科学であった。
今となれば、元素が発見されているので
あり得ないことは、高校生ならばわかるはずである。
冒頭にある
何かを得る為には
同等の代価が必要になる。
というフレーズは、
一見簡単ではあるが難しい。
同等の代価とはいったいどうやって
量られるのであろうか。
一般に経済は、お金を媒体にして
成り立っている。
そしてその価値は日々の相場によって変動する。
つまり物の価値は、
日々変動しているということである。
いま、原油価格が高騰している。
実際の価値よりも倍近いという。
実際は1バレル=60ドルくらいだそうだ。
(需要と供給のバランスから計算して)
それでも、経済は動いている。
代価で我々の源泉になっているのは、
給料である。
労働の代価として支払われるものである。
その価値は、その人のもたらすものの評価できまる。
ここで勘違いしてはならないことは、
その評価は、現在の評価だけではないということである。
その人の過去から現在、そして未来の期待までを
含めて評価されているということを
知らなければならない。
中国に数年前に行ったとき、
朝から工場の前に大勢の人たちが
並んでいた。
どこの工場の前もそうだった。
聞くと、仕事を探しに来ているのだと言う。
一円でも自分を高く買ってくれるところを探しているのだという。
共産社会の中国での1シーンだ。
結論は、
代価とは、相対評価で決められるのである。
ということ。
そのフィールドは、
現在は世界が相手になっているということを
知らなければならない。
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コメント
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アームストロングも、嫌いではないのですが・・・・。
やっぱり、ロイというところで・・。
思ったのですが、
ベーカリー○田くんが、
グラトニーに見えてしまうようになっております
今日の例会で確かめます。
投稿: taku616 | 2008年6月12日 (木) 10時14分
アームストロング・・・いや、違った!マスタング大佐・・・
。
確かにそんな感じです・・・
ザックリ・バッサリ・サッパリしたところが・・・
投稿: katana | 2008年6月12日 (木) 10時01分
よかった、グラトニーでなくて・・・。

本人は、ロイ・マスタングと思っている
まぁ、katanaさんは、間違いなく
エドワード・エルリックです。
その理由は、言えません
投稿: taku616 | 2008年6月12日 (木) 09時33分
等価交換・・・この理想と言うか原則というものが、はたしてちゃんとなされているか・・・疑問ですね。
その有形無形のものに対しての価値(代価)が、時に決められる側が決めてしまう。
不要なものまで購入させられその代価(代償)が発生する。
水とおにぎり、喉が渇いてどうしようもない人は持ってるおにぎりと水を交換したいでしょう、おなかが空いた人は持ってる水より目の前のおにぎりがほしいでしょう・・・
有形であれば、ちょっとは分かりやすいんですけどね。
とにかく有形無形に限らず物事の代価(代償)をちゃんと計れる人が多くないような気がするこのごろです。
鋼の錬金術師・・・面白いですよね!
taku616さんがアルフォンスに思えてしょうがないのですが・・・
あっ!アルフォンスが身(?)につけてる鎧ですけど・・・
投稿: katana | 2008年6月12日 (木) 08時45分