【北京=佐伯聡士】中国外務省の劉建超・報道局長は18日の定例会見で、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が17日、米議会から勲章を授与され、ブッシュ大統領と式典に同席したことについて、「中国内政への粗暴な干渉で、中米関係に重大な損害を与えた」と述べ、激しく非難した。
劉局長はその上で、楊潔チ外相が18日、駐北京米国大使を呼んで強く抗議したことを明らかにした。(「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり)
また、ブッシュ大統領が「中国の指導者にダライ・ラマを迎え入れるよう促していく」などと語ったことに対しては、劉局長は「中国がこの問題をどう処理するかは中国国民の事情であり、他人に教えてもらう必要はない」と反発した。YOMIURI ONLINE
中国には、中華思想というものがある。
中華思想とは、中国(中華)が世界の中心であり、その文化、思想が最も価値のあるものとし、漢民族以外の異民族を、「化外の民」として見下す選民思想の一種。
なかなかどうして、この国は一筋縄ではいかない。
人間は、個人的に付き合っている分には、友好的でありたいと努力する。
また友好的であれば、相乗効果でもっと良いことができたりする。
しかし、ある程度まとまった組織、地域、国家に発展した場合、
個人の利益よりも集団としての利益が大切であると言う力学が働く。
だから紛争がなくならない。これは、人間(動物)の本質の部分であろうから、
これを理性で解決するには、まだまだ時間が掛かるように思う。
さて、冒頭のダライ・ラマへの勲章授与であるが、
ある先輩と話していたときの話題である。
なぜ、今の時期(中国全人代開催中)にアメリカはあえてダライ・ラマを
米国に招いたのか!
それは中国をしっかりと意識しているからに他ならないというのである。
もっというと、あんまり調子に乗るなと牽制をしていると言うのである。
そういった意味でこのあたりの駆け引きを見なければならないですよ。と
おっしゃっていました。
さすがは、元敏腕記者である。きっといまは、CIAのエージェントであろうと
思ったりもするが、情報源は大方知れているので、
その突出した分析力からくるものであるということが改めて思い知らされ、
尊敬の念に駆られている。
まぁ、先日ごいっしょさせていただいたときも
思いっきりたたかれたが・・・・(-_-;)
そんなところで見ていくと、国際政治はおもしろい。
それが多くの事柄、未来に、影響するのですから。
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